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Webデザインとポインティングデバイスの精度


最近、いわゆる普通の Web サイトを作る時にもレスポンシブルであることを考えてしまいます。…うん、いや、もう少し正確に表現すると「スマートフォンやタブレット、またPC環境などの多様なデバイスにおけるUIの利便性」について考えてしまいます。

個人的には、レスポンシブルなWebデザインは万能では無いと思っていますし、特に低コストなサイトでの「ワリとしっかりとした RWD」はむしろ不要と考えています。「PCスタイルのサイトで十分だよね」という感じ。

ただ、これだけスマートフォンが急速に普及した現在、それでも検討が必要なのは、「スマートフォン環境でもストレス無く操作できる UI」だとも思っています。分かりやすい例を言うと、縦に並んだテキストリンクが line-height: 1.4em とかだと、スマートフォンなどのタッチデバイスで正しくリンクをクリックするのはちょっとしたコツが居るわけですね。

これは「画面の広さ」ではなく、「ポインティングデバイスの精度」が問題なわけです。

今のいわゆるレスポンシブルな Web デザインは、主に画面の広さを基準としたものになっていると思っていますが、Windows 8 などが普及して、PC画面でもタッチインターフェースが一般化した時にはどうなんだろうな、と思います。

それで、ポインティングデバイスの精度で css を切り替えたりできないかな?と考えて少し検索してみたら、Javascrip ではありますが、次のコード片を見つけました。

でも、これは厳密にはポインティングデバイスの精度(例えばペンタブレットだと?)でも無いですし、そもそもタッチデバイスかどうかの判定には使えなさそうにも思います。なかなか難しそうです。

どなたか、良い方法やアイデアをご存知でしたら教えてください!

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ここまで書いて来てアレなのですが、仮にタッチデバイスで操作されているかどうかを判定できたとしても、今度はそれをデザインにどのように動的にフィードバックするのか?というのは、その次にある大きな課題です。上に挙げた例への回答として、単純に line-height:2.5em; としたとして、それがデザイン的に適当なのかというと、それはまた別問題です。

ただ、こういった手法が在ればそれを使えることは Web 制作上の一つの道具になりえますし、レスポンシブルでない Web サイトを多様なデバイスからのアクセスに対して適応させる一つのアプローチになるのではないかな、と思ったりしています。