11/10 開催の 第17回 WordBench 神戸に参加させて頂きました。
今回僕の発表予定は無かったのですが、前日「Jetpack」という WordPress のプラグインを知って感動したので、急遽お時間を頂いてLTをさせて頂きました。Jetpack は Automattic 社謹製のプラグインで、WordPress.com で提供されている便利な機能を、自分の WordPress サイトにも導入できるユーティリティパッケージプラグインです。WordPress 業界?では有名なプラグインということですが、僕は知らなかったので感動。ちょうど2.0になったばかりとのことで、有名なものでも自分の感動を共有したく、LT発表させて頂きました。以下、発表したスライドになります(Web公開にあたって少し内容調整しています)。
上記スライドでも紹介していますので、ここでは詳細は割愛いたしますが、ニーズの高そうな機能を一つにパッケージしたこのプラグインはシンプルで良いですね。各機能の幾つかには、高機能な専用プラグインが別の開発元からリリースされているものもありますが、単体パッケージでここまで出来るのは便利ですし、メンテナンス性も高いように思います。Automattic 社謹製というのも、安心ですね。
注目すべき機能の1つとして、「Photon CDN」をスイッチ ON でとても簡単に利用できるようになっています。この Photon CDN は単純なCDN機能だけではなく、画像のリサイズ、トリミング、そしてフィルターの適用など、オリジナル画像に様々な加工を施した画像を取得できるようになっています。アイデア次第で色々な事ができるのではないでしょうか? WordPress サイトからの利用のみ許可されているようですが、(たぶん)無償で利用できるサービスです。是非一度その機能の概要だけでもご確認ください。
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今回の全体のプログラムは以下のような内容でした。
- 「Initializr や Boilerplateについて話そう!」 by @pictron2009
- 「WordPress3.5 でどこが変わるのか?」by @bren_boss
- 「GPLライセンスの話」by @uemera @bren_boss
- ライトニングトーク
- 「jetpackって何だ?!」by @yuka2py
- 「WordBench神戸の歴史」 by @uemera
- 「WordPress駆け込み寺」by 全員 (初級)
Initializr や Boilerplateについて話そう!
今回、私的に楽しみにしていたのは、冒頭の Initializer/Boilerplate のセッションです。Initializer は知っていたのですが、Boilerplate というのは初耳。憧れの @pictron2009 氏による解説で、概要を知ることが出来ました。Initializer も Boilerplate も Web フロントエンドを利用する際のベースできるファイルセットです。「Boilerplate」の方がプレーンで、どのようなコンテキストでも必須となるであろうものを集積しています。このセットの内容が、最新の Web フロントエンドの開発セットのベストプラクティスではないかとの事です。採用しないまでも、このファイルセットが選ばれた意義、意味合いを考察することで最新の Web の流れを感じ取ることが出来そうに思います。
「Initializer」は Boilerplate ベースのプロジェクトで、より実践的です。Boilerplate から一歩進み、プレーンHTML5、レスポンシブWebデザイン、Twitter Bootstrap の利用という3つのコンテキストから、自分のプロジェクトに適合するファイルセットを選択してダウンロードできます。また、幾つかのコンポーネントは要否を選択もできます。
Initializer は前々から使おうと思っていたのですが、WordPress を最近弄っていたこともあり、なかなか機会が無く使えていません…。と思っていたんですが、Boilerplate ベースの WordPress テーマもあると教えて頂きました。なんと! 次の WordPress のテーマ作成の際には是非検討してみたいと思っています。
WordPress 3.5 でどこが変わるのか?
@bren_boss さんの WordPress 3.5 の変更点の紹介も面白かったですね。細かな変更点が多いようですが、個人的には「メディアライブラリ」の改良に期待!という感じです。また管理画面のメニューから「リンク」が割愛されるようです。機能的には残っているらしいとのことですが、管理画面のメニューから割愛されるということで、今後の利用や活用には注意が必要かも知れませんね。
GPLライセンスの話
次いで GPL ライセンスの話題。難しいトピックですが、@bren_boss さん、@uemera さん、@nipper_onside さん等が頑張って解説してくださいました! 僕的な理解の要約は以下の通りです。もし間違ってる部分あればご指摘頂けたら嬉しいです。
- GPL製品を組み込んだ製品はGPLでなければならない
- GPL製品は販売してもOK
- GPL製品を利用してソフトウェアを作り、利用する場合、ソースの公開は不要
- 例えば、受託開発したWPテーマのソースの公開は不要
- WordPressの世界では、テーマに含まれる画像やCSSも、GPLまたはGPL互換ライセンスとすることが期待されている
- 公式のテーマ/プラグインディレクトリのテーマは全てGPL
その他
ライトニングトークは、僕(@yuka2py)と上村さん(@uemera)です。僕のは上に書いたとおりです。上村さんによる WordBench 神戸の歴史紹介も興味深かったです。